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「甘やかす」と「甘えさせる」は、どう違うのでしょうか(2)

子どもの心を育てるために大切なことは、子どもの「甘え」を受け止める、ということです。
今日、「甘え」は、どちらかといえば悪い意味に使われがちです。「あの人は、甘えている」「自分に甘えがあった」など。
しかし子どもの心の成長においては、甘えはとても大切な意味があります。

「甘え」を受け止めてもらったとき、子どもは、「自分は大切にされている」と安心感をもらいます。安心感をもらうと、子どもは必ず、「自分でがんばろう」という意欲が出てきます。その意欲が、自立につながっていくのです。
自立の反対は、甘えですから、甘えさせないことが自立させることだと思われがちですが、そうではありません。「甘えた人が、自立する」のです。
実際、思春期青年期に、自立につまずく人を見てみると、小さいときにじゅうぶん甘えることができなかった人が少なくありません。

「甘え」を受け止めてもらうことは、子どもの心が自立するために、とても大切なことなのです。
しかもそれは、2、3歳までとかではなく、少なくとも小学校の間くらいまでは、じゅうぶん甘えさせていいといわれています。「10歳まではしっかり甘えさせる。そうすれば、子どもはいい子に育つ」という言葉もあるくらいです。

ただ、「甘えさせる」と「甘やかす」は違います。この違いを知らないこが、世間で、「甘え」はダメ、と誤解される大きな要因になっているのではないかと思います。

「甘えさせる」とは、子どもの情緒的な要求を受け入れること。「抱っこして」とか、「話を聞いて」とか、子どもが泣いたりすることに、しっかり対応していくことは、「甘えさせる」ことで、これは大いにやっていいこと。これはいくらやっても、「甘やかし」にはなりません。
「甘やかす」とは、子どもの物質的な要求に無制限にこたえること。お金やおもちゃ、お菓子を子どもの要求のまま無制限に与えることは、「甘やかす」でよくありません。

ですから、子どもの情緒的な要求にはしっかりこたえて、そのかわり、物質的な要求はきちんと制限することが大切なのです。