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2歳の娘が、自分の思いどおりにならないと人をたたきます
            

こんにちは。ナビゲーターのりんこです。
先日、学年最後の懇談会がありました。
始めにいつも行われるのが、ゲームのような
エクササイズです。
子どもたちのコミュニケーション力を高め
るためのプログラムの一貫で、親にも体験し
てもらおう、という試みのようです。
体を動かし、頭も使い、自然と笑みがこぼれ
ますので、これで近くのママと仲良しになれ
ます。
この授業が始まってから、「私は、自分のこ
とが好きです」という設問に「全くそのとお
り」と答える児童が少しずつ増えているそう
です。
そうはいっても35%。
日本の子どもの自己肯定感は、まだまだ低い
と、改めて知らされました。

それでは、今日も明橋先生のQ&Aからお届
けします。

明橋大二先生の
親子でホッとする子育て教室【501号】

もくじ

◆子育て相談室Q&A
 2歳の娘が、自分の思いどおりにならない
と人をたたきます
◆今週の一言メッセージ
◆ホッとインフォメーション
・新刊『HSCの育て方Q&A』の発刊記念
イベント大盛況!

 子育て相談室Q&A
【質問】
2歳10カ月の娘が、自分の思いどおりにな
らないと、親や祖母をたたきます。
体をたたかれるだけでなく、顔をたたかれる
と冷静でいられなくなり、厳しく叱ってしま
います。
たたく理由は分かっていて、気持ちを酌み取っ
て、言葉にして「いけない」と言うように心
掛けてはいますが、思いどおりにならなけれ
ば人をたたく、物を投げる、という行為に冷
静ではいられません。
赤ちゃん返りとイヤイヤ期をのびのびと全
力で表現しているのでしょうが、どのように
対応していったらいいのでしょうか。

【答え】
こういう質問は本当に多いですね。
2歳の子が、思いどおりにならないと、かん
しゃくだけでなく、暴力をふるってくる。
そういうのを見ると、今でさえこうなんだか
ら、思春期とか青年期になったら、超暴力的
な子になるのではないか、暴走族とか、犯罪
者になるのではないかと心配しておられる
のだと思います。

しかし結論からいうと、これは、2歳児の、
まったくふつうの行動です。

だから、まったく心配ありません。

2歳になると、いろいろな自分の思いが出て
きます。
ところが、そういうことをうまく言葉で表現
できないので、それがかんしゃくとか、手が
出る、たたくという行動となって出てくる

です。
要するに、自分の気持ちを言葉で表現できな
いから、こういうことになってくるのです。
ですがこれが、3歳、4歳くらいになると少
しずつ収まってきます。
なぜかというと、言葉を覚えてくるからなの
です。

この方も、何となくたたく理由が分かって、
気持ちを酌み取ったうえで、いけないと言っ
ている。このお母さんのされていることは、
まったく正しくて、唯一の正しい対応なので
す。

だからといってすぐにできるわけではなく
て、やっぱり3歳、4歳になるのを待たなけ
ればいけない。
でも、年齢とともにそういう行動は落ち着い
てくるのです。

よく、将来暴力的になるのではないか、とい
われますけれども、われわれ医者が見ている
と、思春期や青年期に暴力的になったり、い
きなりキレたりする人というのは、むしろ、
小さい頃は手のかからないいい子だったと
か、大人しい子だったとか、いるかいないか
分からない子だったとか、そういう子が多い
のです。

すべての子がそうではないのですけれども、
少なくとも、小さい頃に暴れている子は、逆
に大きくなると落ち着いてくるのです。
それは、ちゃんと自分の気持ちを訴えて、周
りにアピールできているから
なのです。

ですから、これは2歳児のまったく正常な行
動であって、赤ちゃん返りとイヤイヤ期を、
のびのびと全力で表現しているのは素晴ら
しいことです。

お母さんは大変だと思いますが、しばらくつ
きあっているうちに、きっと収まってくると
思います。

今週の一言メッセージ

ホッとインフォメーション
新刊『HSCの育て方Q&A』の発刊記念イ
ベント大盛況!

このたび、待望の新刊『教えて、明橋先生!
何かほかの子と違う? HSCの育て方Q&
A』
が発売されました。
この本の発刊を記念して、3月2日(土)、紀
伊國屋書店富山店で、明橋先生のトークイベ
ントが行われました。

会場は、エスカレーターを上ってすぐの、店
内中央に設けられた特設スペース。
県内だけでなく、石川県や岐阜県から駆けつ
けた方もありました。

講演後の質疑応答では、「新学期が始まるに
当たり、HSCの子どもたちを、家庭でどの
ようにサポートすれば環境の変化を乗り切
れるでしょうか」「HSCの上の子に手がかか
り、下の子が寂しそうにしている気がしま
す」などの切実な悩みに、じっくりと答えら
れました。

「子どもが不登校で朝起きられず、また、友
達と一緒でないとなかなか通えません」とい
う質問もあり、明橋先生はアドバイスされた
後に、「今回の新刊に、不登校について私の
言いたいことはすべて書きましたので、ぜひ
読んでいただきたいと思います。何だか宣伝
みたいですが(笑)」とおっしゃっていまし
た。

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明橋大二先生のプロフィール
昭和34年大阪府生まれ、京都大学医学部卒
業。
真生会富山病院心療内科部長。
児童相談所嘱託医やNPO法人子どもの権利
支援センターぱれっと理事長、富山県虐待防
止アドバイザーとして、子どもの問題に関わ
る。
ホームページ http://www.akehashi.com/